1.はじめに
ペットショップや爬虫類イベントで生のカメレオンを目にし、カメレオンに興味を持った方もいらっしゃると思います。
大前提として、カメレオンは生体をお迎えする前に必ず棲みかを完成させておく必要がある生き物です。
この記事では、
カメレオンをお迎えするために必要なものが知りたいな
どんなレイアウトがあるんだろう
という方に向けて
我が家のケージレイアウトをもとに、
ケージ立ち上げの為に購入したものをご紹介しています。
ケージの立ち上げ方もまとめているので一例として参考にしていただけると幸いです。
2.我が家のケージレイアウト

では早速ですが、こちらが我が家のカメレオンケージ立ち上げ時の写真です。
3.ケージレイアウトのポイント3点
①掃除がしやすい
全てのパーツが独立していて簡単に取り外せるようにしています。
つまり、定期的に洗えて衛生的ということです。
ちなみに床材も使用していません。
②出来る限り自然のものを使用
入手しやすくアレンジがしやすいジャングルヴァイン等のアイテムもありますが、出来る限り自然にあるアイテムを使用するレイアウトにしました。
コルクに植物を植えることで、植物の成長とともにレイアウトの変化も楽しめます。
③自動化
餌やり以外、全自動化しています。
自然のサイクルをケージの中で再現することができ、カメレオンが規則正しく生活を送れるようになります。
規則正しい生活を送っていることで、生体のちょっとした異変にも気付くことができます。
4.レイアウトに使用しているもの(購入品)
ZOO MED レプティブリーズ Open Air Anodized Aluminium Screen Cage Terrarium XL
ケージです。
横61×奥行61×高さ120cmあります。
※残念ながらすでに廃盤になっています。
ZOO MED レプティブリーズ ボトムトレイ
ケージの下に置くトレイです。
糞尿や余分な水を受け止めてくれます。
ZOO MED ドーム型ソケット
バスキングライトを取り付ける為の器具です。
電球をすっぽり覆っているので、光や熱を外部にもらさず、ケージ内だけを照射してくれます。
GEX EXO TERRA サングロー DAYLIGHT BASKING SPOT 25W
バスキング(日光浴)用の電球です。
ZOO MED レプティサンT5ハイアウトプット蛍光管カバー
紫外線ライトを取り付けるための器具です。
高さが3cmしかないので場所をとらずに設置できます。
ZOO MED レプティサンT5ハイアウトプット5.0UVB
紫外線用の電灯です。
標準タイプのレプティサンに比べてUVB出力量が2倍、明るさが2倍あり、これ一本で明るさを得る為の補助ライトが必要なしになります。
GEX EXO TERRA タイマーサーモRTT-1
電子サーモスタットです。
一度設定すると自動で温度、照明のON/OFFが行われます。
停電時でも約1時間は保持できるバックアップシステムや、計測温度の異常を知らせる警報ランプ、誤作動を未然に防ぐ耐ノイズ性など万が一に備えた機能が搭載されています。
ZERO PLANTS Foresta ミスティングシステム
自動ミスト装置です。
秒単位で噴射時間を設定でき、かつケージが増えたときの拡張性にも優れています。
岩谷マテリアル ウォッシャブルタンク10L レバー式コック付WASH-N10L
ポリタンクです。
ミストを噴射する為の水を入れます。
SwitchBot
デジタル温度湿度計です。
ビバリアツインメーター NEO
アナログ温度湿度計です。
コルク
レイアウト用に購入しました。
爬虫類ショップ、ホームセンター、園芸店などで購入することができます。
植物(ネオレゲリア)
レイアウト用に購入しました。
株の中央にあるくぼみに水を貯め、そこから水分を吸収する植物です。
自動ミスト装置で噴射された水がくぼみに溜まるようになっています。
カメレオン達の水飲み場として機能しています。
コルクにネオレゲリアを固定させる為に、ミズゴケとワイヤーを使用しています。
フェイクグリーン
レイアウト用に購入しました。
ホームセンター、園芸店、100円均一で購入することができます。
一部の爬虫類ショップでも売られています。
針金(ビニールでコーティングされたもの)
レイアウト用に購入しました。
「ビニール被膜線」や「カラーワイヤー」と言うそうです。
私は2種類太さの違うもの購入しました。
1種類はケージのメッシュ穴に2~3本通せるような太さの針金を選び、
もう一種類は「Safety-3ガーデンソフトワイヤーフリー」という支柱の固定を行え繰り返し使用できるような園芸用のワイヤーを選びました。
ケージと同じ黒色だと目立ちません。
S字フック
レイアウト用に購入しました。
パーツとケージをつなぐ為に使用しますが、一番小さいもので十分でした。
ケージと同じ黒色だと目立ちません。
流木
レイアウト用に購入しました。
あく抜きされたものが便利です。
流木があく抜きされていない場合は、あく抜き用品も忘れずに購入してください。
ワイヤーネット&結束バンド
ボトムトレイを引き出して掃除ができるようにするため購入しました。
ワイヤーネット同士は結束バンドで数か所固定すると安定します。
ケージと同じ黒色だと目立ちません。
転倒防止の粘着マット
地震対策です。
ケージを置くための台
すでに置くスペースがある場合は不要です。
5.ケージの立ち上げ手順10
①説明書に従ってケージを組み立てる
扉の取り付けは一番最後に行いました。
②自動ミスト装置をケージに取り付ける

まだ台の上には乗せずに作業します。
ケージの上部のゴムパッキンを一部剥がし、ミスト装置のチューブの太さだけメッシュ網をめくり、ゴムパッキンをもとの隙間に戻すと穴をあけずに設置できます。
③コルクをかけたい場所に細いワイヤーを使用してフックをかけられる場所をつくる。
フレーム部分にワイヤーを巻き付けるとメッシュの穴を広げずに作れます。
④土台に転倒防止の粘着マットをひき、その上にケージをのせる
⑤紫外線ライトとバスキングライトをケージの上に置く
コンセントから外したまま置くだけです。
⑥高床式になるよう組み立てたワイヤーネットをケージの中に入れる

ワイヤーネットは5枚使用しています。
それぞれのワイヤーネットは結束バンドで固定し、余分な部分は切りました。
⑦ボトムトレイを入れる
⑧中のレイアウトを完成させる





ネオレゲリアの株を分け、根の部分をミズゴケで覆い、細いワイヤーでコルクに固定します。
コルクに穴をあけてワイヤーを通し、S字フックがかけられるようにします(写真①)。
コルクをかけ、流木を置き、フェイクグリーンを飾ります(写真②~⑤)。
流木が傾かないよう固定するのには、太いワイヤーを使います。
※当初のレイアウトでは、波打っている木材を使用していました。みぞの部分に水が溜まり水飲み場になっていたのですが、掃除で洗うたびに木の表面が剥がれはじめ、衛生的にもよくないと感じたので処分しました。
⑨電子サーモスタットと自動ミスト装置の設定を行う
我が家は年中エアコンと加湿器を稼働させています。
その前提の上で、それぞれの設定を下記のようにしています。
バスキングライト | ON | 10:00 |
OFF | 22:00 |
紫外線ライト | ON | 10:30 |
OFF | 19:00 |
自動ミスト装置 | 1回目 | 10:30 | 1分間 |
2回目 | 13:00 | 15秒 | |
3回目 | 17:00 | 15秒 | |
4回目 | 21:00 | 45秒 |
⑩温度湿度計を設置する
ケージの上部と下部に1つずつ置きます。
設置後は温度湿度計を確認しながら、
どの種類のカメレオンを購入するかによって微調整を行えば立ち上げ完了です!
パンサーカメレオン | ケージ上部 | 30度 |
ケージ下部 | 25℃ | |
湿度 | 60~70% |
ジャクソンカメレオン | ケージ上部 | 26℃ |
ケージ下部 | 20℃ | |
湿度 | 70~80% |
エボシカメレオン | ケージ上部 | 30℃ |
ケージ下部 | 25℃ | |
湿度 | 60~70% |
6.まとめ
以上、我が家のケージレイアウトをもとに購入品と立ち上げ方をご紹介しました。
カメレオン飼育も3年目に突入していますが、
定期的に丸洗いしていることでキレイな状態を維持できています。
ケージレイアウトのポイントでもお伝えした部分になりますが、
特に掃除のしやすさは生体のストレス軽減にも繋がる部分ですので、意識していただければと思います。
参考になっていれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
完成したレイアウトにカメレオン達が喜んでくれますように!